スパイファミリーのモデルの国はドイツとイギリス?ロシアやハンガリー、イタリアの影響も考察

スパイファミリー(SPY×FAMILY)のモデルとなった国といえば、ドイツイギリスがよく挙げられます。

一方で、作品の舞台設定の中には、ロシアやイタリアの影響がある点も見逃せません。

ハンガリーをモデルにしたフーガリアという国も気になるところ。

この記事では、スパイファミリーのモデルとされる5つの国について解説します。

スパイファミリーの主なモデルの国はドイツ

スパイファミリー(SPY×FAMILY)のモデルとなった国として真っ先に挙げられるのがドイツです。

どの点がモデルになっているのが見ていきましょう。

東西の国が対立している基本設定

スパイファミリーは東国(オスタニア)と西国(ウェストリス)という2つの国が登場します。

作者の遠藤先生によると、スパイファミリーの時代設定は「1960〜70年代の架空の国」をモデルにしてるとの事。

そして、この時期のドイツは東西に分断されていました。

遠藤先生は「ドイツをモデルにしている」と言及はしてないものの、こうした時代背景が物語の参考になっているのは間違いないと思われます。

主人公のロイドは西国のスパイ。

東国の有力政治家であるドノバン・デズモンドへの接近を目論んでいます。

そのためにロイドは「家族」を作りますが、その妻となったヨルは東国出身の殺し屋。

もし東西の対立が深刻化したら、2人の関係がどうなるかは今後の注目ポイントですね。

※参照:スパイファミリーのキャラクター登場人物一覧!年齢や身長から誕生日まで紹介!

実在したドイツの政治家をモデルにしたキャラの存在

1960〜70年代の東西ドイツがモデルとなったスパイファミリーには、政治家のキャラが複数登場します。

そして、こうした政治家のキャラのモデルが、実在したドイツの政治家にあると考えられているのです。

まずは東国の国家統一党の総裁で、ロイドの標的でもあるドノバンデズモンド

ドノバンの外見はナチスドイツのヒトラーに似ている気がします。

生えてるちょび髭がヒトラーを思わせます。

役職名も、ヒトラーはナチスドイツの「総統」で、ドノバンは国家統一党の「総裁」と、あえて似せてきてる気が。

もう1人は西国の外相ブランツ

和平交渉を行うために東国を訪れるものの、キースケプラー率いる学生テロリストに暗殺されかける人物です。

ブランツ外相のモデルですが、西ドイツで外相や首相を務めたヴィリー・ブラントとされています。

ブラントは東ドイツや共産圏の国々との和平交渉に尽力した事が知られており、後にノーベル平和賞も受賞しています。

※参照:スパイファミリーのブランツ外相の正体は何者?モデルや時代背景も解説!

アーニャがレンタルしたお城にもモデルが

アーニャがイーデン校に合格した後に貸し切った「ニューストン城」ですが、こちらもモデルが存在すると言われています。

このお城ですが、ドイツの古城として知られるホーエンツォレルン城やノイシュヴァンシュタイン城などを参考にしてると言われています。

「ニューストン(Newston)」と「ノイシュヴァンシュタイン(Neuschwanstein)」
こちらもスペルが少し似てる気がします。

通貨単位も昔のドイツとそっくり

作中に登場する通貨単位もドイツのものと似ていると言われています。

スパイファミリーの世界では「ダルク(Dark)」という通貨単位が登場します。

原作6巻によると、300ダルクが10万円に相当するとの事で、 1ダルクは約333円になります。

また、作中には「ペント(Peint)」という補助単位が登場します。

1ダルクにつき100ペントになるのですが、原作1話でアーニャは10ペントで1ダルクだと思っているシーンがありました。

この点もアーニャの伏線回収のヒントになっているのかもしれません。

こうした作中の通貨単位ですが、かつてドイツで使われていた「マルク(Mark)」と「ペニヒ(Pfennig)」を参考にしてると思われます。

このマルクやペニヒは、1999年にユーロが導入されてるまでドイツで使われていました。

参考までに、第2話のスーパーマーケットに行くシーンでは、以下のお菓子の値段が表示されていました。

キャンディー:1.79ダルク(596円)
ピーナツ:2.75ダルク(916円)
マフィン、クッキーチョコ:2.98ダルク(992円)

少し物価が高い気がしますね…。

作中の登場人物の平均年収なども気になるところです。

イギリスがモデルとなった設定について


スパイファミリー(SPY×FAMILY)の設定の一部はイギリスがモデルになっていると言われています。

根拠となるのは以下の2つ。

イーデン校のモデルとなった「イートン校」

アーニャやダミアンが通うイーデン校ですが、こちらはイギリスのイートン校をモデルにしていると言われています。

https://twitter.com/mssq__coc/status/1528020014070366209

イーデン校には「インペリアルスカラー(皇帝の学徒)」という、一部の生徒のみが授与される称号がありますね。

これは、イーデン校の「キングススカラー(王の学徒)」をモデルにしたと考えられています。

校舎の外観や創設者の銅像がある点もそっくり。

一方で設定が異なる点もあります。

イーデン校は男女共学ですがイートン校は男子校。

年齢もイーデンには 6歳から19歳の生徒がいますが、イートン校は13〜18歳の6年制となっています。

ロイドのキャラ設定のモデルはMI6と007

主人公・ロイドの周りにもイギリス絡みの設定が多々見られます。

まずロイドの名前ですが、遠藤先生が「イギリス人 人気 名前」で検索して名付けたと言われています。

ロイドが所属しているWISEですが、イギリスの諜報機関であるMI6がモデルではないかと言われています。

この2つの組織ですが、本部の建物の外観がそっくり。

ロイドのキャラクター設定については、イギリスのスパイ小説である「007シリーズ」の主人公であるジェームズ・ボンドとの関連性が見られます。

ジェームズ・ボンドはMI6に所属している設定となっていますね。

WISEに所属してるロイドと、どこか被る気もします。

フォージャー家のペットであるボンドの名前も、ジェームズ・ボンドが由来になっていそうですね。

ロシア・ハンガリー・イタリアにも作中のモデルとなった要素が

以上から、スパイファミリー(SPY×FAMILY)の主なモデルの国はドイツ。

ところどころにイギリスの影響も見られる、と言えます。

ただ、ロシアハンガリーイタリアの3国も、スパイファミリーの作中の要素のモデルになっていると考えられます。

最後にこの3国についても見ていきましょう。

一部のキャラクター名がロシアの名前になっている

作中の一部のキャラクター名が、ロシアでよく見られる名前だと言われています。

例えばアーニャ」という名前は、ロシアの女性名としてよく使用されています。

神に愛される」が由来とされており、アーニャのキャラクター像にピッタリな気がしますね。

具体的なモデルがいると考えられるのはユーリです。

この名前もロシアでよく見られる名前であり、代表的な人物としてかつて旧ソ連のトップとして君臨したユーリ・アンドロポフが挙げられます。

この人物はソ連の秘密警察であるKGBのトップだった経歴があり、同じく秘密警察に所属するユーリのモデルになったと考えられます。

※参照:【スパイファミリー】ユーリが所属する秘密警察やそのメンバーについて。敵になるかも考察!

最後に原作9巻(60話)に名前が登場するセルゲイ・オストスキーというキャラ。

東国の経済委員会の幹部として、貿易を取り仕切っているという設定です。

彼の苗字である「オストスキー」ですが、ロシアでは「〜スキー」という苗字がよく見られます。

小説家のドストエフ”スキー”、作曲家のチャイコフ”スキー”などですね。

「スキー」には”〜の生まれ、一族“という意味があります。

チャイコフスキーの場合は「チャイカの一族」という意味になりますね。

フーガリアの元ネタの国はハンガリー?

スパイファミリーにはハンガリーがモデルとされる「フーガリア」という国が登場します。

原作3巻では、ユーリが仕事で「フーガリア」に行った、と言うシーンが登場。

この時ユーリは「カルパティア」というレストランのシチューが絶品だった、と言っているのですが、このレストランのモデルはハンガリーに実在します。

ちなみにこの話は作り話で、ユーリはフーガリアには行ってないのですが…

また、原作5巻ではヨルが「南部風シチュー」を作るシーンがありますね。

このシチューですが、ハンガリーの「グヤージュ」がモデルであると遠藤先生が述べられてます。

アーニャの過去にイタリアが絡んでいる?

た、アーニャの設定からスパイファミリーはイタリアの影響も受けている?とも言われています

その根拠は3つ。

まず原作2巻の最後に描かれた、アーニャがキメラ長官たちと遊ぶシーン。
ここでキメラ長官は「秘密組織ぴーつー」のトップという設定なのですが、実は「P2」という秘密組織がイタリアに存在したと言われています。

この組織はイタリアの元王族や首相、銀行のトップや弁護士といった社会的地位が高い人が数多く加盟していた事が知られているも、詳細は謎に包まれています。

2つ目は原作7巻42話で描かれた、アーニャの古語のテストの成績が他の科目と比べ良かったシーン。

この「古語」ですが、かつてイタリアにあった古代ローマ帝国で使用されていたラテン語ではないかと言われています。

ラテン語は現在ヨーロッパでは使用されていないものの、学術用語として使用される事はしばしばあります。

また、バチカン市国では公用語として定められています。

もう1つは、アーニャがピーナッツが好物である点。

イタリアとピーナッツの繋がりと言えば、イタリア半島南部にあるシチリア島が思い浮かびます。

シチリア島は世界随一のナッツの生産地として知られており、アーニャのピーナッツ好きは、シチリア島をモデルとした場所で生まれ育ったためではないかとも考えられています。

これらの考察は現時点では仮設でしかありませんが、ストーリーが進むにつれ、イタリアをモデルにした国が登場するかもしれませんね。

※参照:スパイファミリーアーニャの本当の親やその正体について。母親についても考察してみた!

まとめ

スパイファミリー(SPY×FAMILY)のモデルとなった5つの国について解説しました。

まとめると、以下のようになります。

一番のモデルとなった国はドイツ。東西の争いや地名など。
イーデン校やWISEはイギリスがモデルになった可能性もある。
アーニャやユーリという名前はロシアでよく見られる名前。
作中にはハンガリーがモデルとなったフーガリアという国が登場する。
「ぴーつー」や古語、ピーナッツからはイタリアの影響が考えられる。

一部考察も混じってますが、作中の舞台設定を色々見ていくのは楽しいですね!

なお、以下の記事ではスパイファミリーの年表を時系列で解説しています。

※参照:スパイファミリーの出来事を年表で解説!時系列で話の流れまとめ!

物語の時代背景をもっと知りたい方は、よかったら見てみてください。

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