スパイファミリーの世界・舞台はどこの国?冷戦時の東ドイツがモデル?

スパイファミリー(SPY×FAMILY)の世界の舞台となった国と言えばドイツが挙げられますね。

特に冷戦時代の東ドイツの影響が大きいと言えます。

では、具体的にどの点が東ドイツや冷戦をモデルにしているのでしょうか?

この点についてわかりやすく解説します。

スパイファミリーの舞台は冷戦時代の東ドイツ

スパイファミリー(SPY×FAMILY)の世界観は冷戦時代の東西ドイツがモデルだと言われています。

物語の中でも東国(オスタニア)と西国(ウェストリス)という東西の国が登場しますね。

そして、ロイドやフォージャー家は東国に住んでおり、主に東国が作中の舞台となっています。

時代設定については、作者の遠藤先生が「1960~70年代の架空の国をモデルにしている」と述べられています。

この点から、スパイファミリーの世界観は冷戦時代の東ドイツがモデルになってると言えそうですね。

作中にも、「東ドイツ」や「冷戦」が元ネタになっている要素がいくつか登場します。

以下で詳しく見ていきましょう。

東西の地図や首都の名前がそっくり

まずは作中に登場する東国(オスタニア)と西国(ウェストリス)の位置に注目です。

この2国の地図ですが、冷戦下の東西ドイツの地図とかなり似ています。

国境の位置もかなり似てますね。

東国の首都であるバーリント(Berlint)にもモデルがあると考えられます。

当時の東ドイツ、そして現在のドイツの首都であるベルリン(Berlin)です。

スペルもそっくりですね。

一方、冷戦下のベルリンと言えば「ベルリンの壁」によって、東西で分裂していた事が知られています。

西側に憧れ、命がけで亡命をした人も少なくありませでした。

作中のバーリントは特に西国との間に分断されている描写は見られません。

この街が今後争いの火種になるのでしょうか…?

また、ヨルの出身地であるニールバーグは、ドイツ南東にあるニュルンベルクがモデルとされています。

この点については以下で解説してますので、よかったらどうぞ。

※参照:スパイファミリーヨルさんの過去や出身地について。殺し屋を始めた理由や死亡説も考察

SSSのモデルは東ドイツのシュタージか

ヨルの弟・ユーリが所属する秘密警察である国家保安局(SSS)にもモデルがあると言われています。

1つ目は東ドイツで諜報活動を行っていた国家保安省という組織。

名称もかなり似てるので、同一組織と考えていいかもしれませんね。

国家保安省は「シュタージ」と呼ばれており、国民の監視や西ドイツへスパイを派遣していました。

その規模は東ドイツの親玉でもある、ソ連の国家保安委員会(KGB)よりも大きかったと言われています。

もう1つは東ドイツとは関係ありませんが、ナチス政権における親衛隊(SS)という組織。

ユダヤ人の迫害、大量虐殺を行った組織として知られています。

アルファベットのSが略称となっている点が似てますね。

これ以外にもナチスドイツと言えば、「メスカリン」という自白剤を開発し、囚人に使用した事が知られています。

一方でスパイファミリーには「ゲロリマス」という自白剤が登場し、ロイドがこのサンプルを入手するミッションが描かれています。

東ドイツに限らず、スパイファミリーの作中にはドイツをモチーフにした小ネタがたくさんあると言えますね。

※参照:スパイファミリーの新型自白剤ゲロリマスとは?プロジェクトアップルや国家保安局(SSS)との関係も考察。

冷戦下の東西ドイツの平和外交と政治家の名前

スパイファミリーの原作3巻と4巻には、東国と西国が和平を進めようとする描写があります。

3巻では、東西の外相の会談の様子がTVで放送されているシーンがありました。

そして4巻では、西国の外相ブランツが東国に訪問するも、テロリストに襲われかけるシーンが描かれます。

この事件はフォージャー家の活躍により、「なかったもの」として扱われましたが…

今後の展開はわかりませんね。

こうした東西両国の和平に向けた取り組みはモデルが存在すると考えられます。

1972年に結ばれた東西ドイツ基本条約です。

この条約により、東西ドイツは互いを主権国家として認め合う事となります。

そして、こうした東西ドイツの和平に尽力した人物として知られるのが、西ドイツのヴィリー・ブラント氏。

後に首相となるブラントは外相だった経験があり、作中のブランツ外相のモデルになったと考えられています。

※参照:スパイファミリーのブランツ外相の正体は何者?モデルや時代背景も解説!

トラバントなど東ドイツの車種が登場


スパイファミリーの世界には車がいくつか登場します。

例えばアニメ第1期のOPでは、赤い車に乗ったロイドが登場するシーンがはじめに出てきますよね。

この車はトラバントという車種で、かつて東ドイツで生産されていた事が知られています。

他にも、4巻でブランツ外相に変装したロイドがGAZ13チャイカという高級車を運転してる場面も。

トラバントに関しては、アニメ1期のEDで「日本トラバント協会」という団体がクレジットされています。

こうした1つ1つの取材が作品を作り上げているんだな〜と改めて実感する1コマですね。

余談ですが、ドイツといえばフォルクスワーゲンという車種も有名です。

この車はナチス政権下の1934年に製造がスタート。

大戦後は1960年まで西ドイツの国営企業であった時期もありました。

スパイファミリーの作中にフォルクスワーゲンが登場する日が来るのか?

という視点で、物語を楽しむのもありかもしれませんね。

「ピクニック」と称して亡命する人の存在

そして作中には、東ドイツ崩壊や冷戦終結のきっかけになった出来事がモデルとなった台詞もあります。

それは原作7巻でダミアンとその友人2人が、指導員の先生に連れられて野外学習をするシーン。

この時、指導員の先生が以下のことを述べています。

南部ではピクニックと称して第3国経由で西国へ亡命する者が増えている

これは1989年のハンガリーで起こった政治集会である「汎ヨーロッパ・ピクニック」がモデルになったと考えられています。

この政治集会によって、当時の東ドイツの1000名の人々が西ドイツへ亡命しました。

これを機に東から西ドイツへ亡命する人が急増。

その流れは加速するばかりで、後の東ドイツの崩壊や冷戦終結の大きなきっかけになりました。

この「ピクニック」が作中で掘り下げられる日は来るのか…?

もし題材になるなら、物語の終盤を待つ必要がありそうですね。

遠藤先生が何かしらの形で伏線回収してくれると嬉しいな…と思ってます!

まとめ

スパイファミリー(SPY×FAMILY)の世界観や作中の舞台について、東ドイツ冷戦時代の影響を中心に考察してみました。

まとめると、以下のようになります。

東西対立の構図や地図、首都の名前などはかなり似てる。
東国の秘密警察・国家保安局(SSS)のモデルはシュタージだと考えられる。
東西両国で和平に向けた取り組みが進められている点も共通している。
作中には「トラバント」などの東ドイツの車がしばしば登場する。
「ピクニック」と称して西へ亡命する人の存在が確認されている。

こうした東ドイツや冷戦期の要素以外にも、ドノバンの外見がヒトラーに似ていたり、通貨単位が現実がそっくりだったり、アーニャが遊んでいたお城のモデルが西ドイツにあるなど…

スパイファミリーはドイツの影響を大きく受けた作品だと言えそうですね。

スパイファミリーの漫画を1番安く買える方法は?

スパイファミリー(SPY×FAMILY)のアニメを見て、漫画も買って読んでみたいと思ったことはありませんか?
アニメ2期の原作になると思われるクルーズ船編(7〜9巻)をはじめ、ロイドの過去編(10巻)、バスジャック編(11巻)など、原作を一気に読んでみたい、アニメの放送が待ちきれない…!という場合は、スパイファミリーの原作漫画を買って先取りして読んでみるのもいいかもしれませんね。

23年現在、スパイファミリーの漫画は漫画サイトを利用すれば1番安い価格で読むことができます!

スパイファミリー(SPY×FAMILY)の漫画を安く読む方法は?全巻を最安値で買ったら何円かも解説

↑のページでは、スパイファミリーの漫画を1番安く買える方法を解説してますので、興味があれば見てみてください。