後宮の烏に登場する封宵月(ほうしょうげつ)ですが、どのようなキャラクターなのでしょうか。
その正体や烏妃を狙っている背景も気になりますね。
宦官でもないのに後宮に入れた経緯も注目です。
関連キャラである封一行(ほういちぎょう)や薛魚泳(せつぎょえい)についても見ていきましょう!
目次
後宮の烏に登場する封宵月(ほうしょうげつ)とは?
まずは封宵月(ほうしょうげつ)について、その正体や後宮に入った経緯、寿雪との戦いについて見ていきましょう!
封宵月の正体:烏漣娘娘の兄である梟
封宵月(ほうしょうげつ)の正体は梟(ふくろう)で、かつ烏漣娘娘(うれんにゃんにゃん)こと烏の兄にもあたります。
もともとこの2羽は、霄の国から海を隔てた西側の果てにある幽宮(かくれのみや)に住んでいました。
※参照:後宮の烏の舞台・霄(しょう)の国のモデルは中国の唐王朝?時代背景や歴史を解説
#後宮の烏 9話
イシハ,梟に海を渡る烏漣娘娘,,
fantasyの深み加え
物理的な世界の広さも見えてきたわね1, 宮城内地図
2, 霄国地図
3,4 世界図今後は世界図に留意かな
位置関係も,把握したい所だわ#koukyunokarasu pic.twitter.com/mOSqZbwsyV— -5° (@sui_5_) November 27, 2022
幽宮は「神々が住んでいる」と言われている場所で、この2羽も神に近い存在だったのかもしれません。
なお、烏漣娘娘は霄の国の人々の呼称であり、梟(封宵月)は妹を「烏」と呼んでいます。
しかし「烏」は何かしらの罪を犯してしまい、幽宮から追放されてしまいます。
妹である「烏」を案じた梟(封宵月)は、彼女を楽にするために「烏」を殺そうとします。
そのため幽宮からこの世界に来たものの、その過程で疲れて果ててしまいます。
そんな梟を助け、「封宵月」という名前を与えたのが封一行(ほういちぎょう)でした。
梟(封宵月)の目的を把握した封一行は、彼を弟子にします。
そして「冬官」という記録係の役職に就いている薛魚泳(せつぎょえい)を通して、封宵月を後宮へと送り込むのです。
後宮に入った封宵月は鵲妃・琴恵瑤に取り入る
そんな封宵月(ほうしょうげつ)は原作2巻、アニメでは9話から登場します。
演じられてるのは声優の石田彰さん。
登場シーンの「俺は、烏妃を殺さなければならぬ」という不穏な台詞が印象的でしたね。
封宵月(CV石田彰さん) #後宮の烏 pic.twitter.com/8uvZgZvmVr
— 上桜花アラタ (@arata_yokohama) November 26, 2022
こうして封宵月は、妹である烏(烏漣娘娘)を楽にするために後宮に入り、烏漣娘娘が乗り移った烏妃を狙うのです。
後宮に入れる男性といえば皇帝もしくは宦官のみですが、封宵月は薛魚泳(せつぎょえい)の手引きによって後宮への潜入に成功。
皇帝・夏高峻の第2夫人的な存在である鵲妃(じゃくひ)である琴恵瑤(きんけいよう)に取り入ることとなります。
※参照:【後宮の烏】夏高峻の妃はどんな人?鴦妃・鵲妃・鶴妃・燕夫人のキャラクターも紹介
この時、琴恵瑤は兄を亡くして心を病んでいました。
この兄は能力、容姿ともに素晴らしい男性だったようで、琴恵瑤は彼を非常に慕っていました。
彼女が後宮に入ったのも、兄の出世に役立てればという思いもあったようです。
そんな兄にもう一度会いたい…
琴恵瑤は兄の魂を蘇らせる「反魂(はんこん)」を寿雪に依頼するのですが、寿雪には死者を生き返らせることは出来ず、断られてしまいます。
絶望の底にいた琴恵瑤に対し、「私なら兄君を蘇らせられます」と囁いたのが封宵月でした。
封宵月は琴恵瑤から亡くなった兄の髪をもらい、作った泥人形にこれを与え「兄」を蘇らせるのでした。
封宵月と寿雪の戦い:鶏の星星も登場
しかし、この「兄」は常に人の血を必要としていました。
そのため琴恵瑤や侍女の血が泥人形に対して与えられており、徐成(じょせい)という宮女は喉を噛まれて亡くなっています。
徐成の死去の原因を探るべく、寿雪は衛青(えいせい)、温螢(おんけい)と情報を集め、その原因が琴恵瑤の住まう鵲巣宮(じゃくそうきゅう)にあることを突き止めます。
※参照:後宮の烏の衛青(えいせい)は何者?寿雪(じゅせつ)との関係やモデルとなった人物はいるのか?
寿雪と温螢は鵲巣宮に向かい、到着するとそこにはやつれた琴恵瑤と「兄」である泥人形がいました。
寿雪は琴恵瑤に対し、泥人形は「兄」ではないと伝えますが、すると泥人形は血を求め琴恵瑤をも食い殺してしまいます。
泥人形を術で退治した寿雪は、その背後にいる封宵月を探そうとします。
森の中へ入っていくと、木の上に隠れていた封宵月が寿雪の前に現れます。
封宵月を見た寿雪は、彼に対して思わず「梟(ふくろう)!」と叫ぶのでした。
封宵月は寿雪に対して自身の目的を語り、彼女に斬りかかろうとしますが駆けつけた夏高峻が率いる兵に矢で射られてしまいます。
原作では、この時矢を射たのは宦官の淡海でした。
※参照:【後宮の烏】淡海(たんかい)とは?温螢との関係や過去、勒房子について解説!
逃げようとする封宵月ですが、そこに寿雪の側にいる黄金の鶏である星星(しんしん)が登場。
寿雪が星星の羽根を黄金の矢に変えて、これを封宵月に投げつけます。
封宵月はこれで退場。その目的は達成されることはありませんでした。
封宵月を後宮に招き入れた冬官の薛魚泳(せつぎょえい)とは
その後、夏高峻は封宵月が後宮に入った経緯を突き止めます。
対峙したのは冬官の薛魚泳(せつぎょえい)でした。
※参照:【後宮の烏】薛魚泳(せつぎょえい)とは?麗娘との関係や冬官(とうかん)についても解説
おお、薛魚泳の声、杉田智和さんだ!やるなー #後宮の烏 pic.twitter.com/hYmhkj22aF
— X0@もりそば (@X0_BR) October 22, 2022
薛魚泳は寿雪が、先代烏妃である麗娘の言いつけを守っていないことが不満でした。
烏妃は元々孤独な存在であり、麗娘もその定めを受け入れていたが寿雪の周りには皇帝である夏高峻をはじめ大勢の人がいる。
実は薛魚泳は麗娘の幼馴染であり、彼女が後宮入りした同時期に宮殿で働くこととなります。
もしかしたら恋心を抱いていたのかもしれません。
そんな麗娘を知る薛魚泳にとって、寿雪は許されざる存在だったのでしょう。
そのため、知人である封一行から封宵月を紹介された際、薛魚泳は封宵月が後宮入りするのを見逃す形となったのです。
封宵月と寿雪が戦ったらどうなるか。
薛魚泳にとっては、その結末については興味がなかったようです。
しかし皇帝である夏高峻にとって、こうした経緯を持つ薛魚泳は見逃しておける存在ではありません。
※参照:後宮の烏の夏高峻(かこうしゅん)が皇帝になった背景は?母親毒殺の経緯や皇太后のモデルも考察
「隠居を命じる」という口実のもと、夏高峻は薛魚泳を後宮から追放します。
薛魚泳が自殺したのはその数日後。夏高峻は寿雪にはこのことを黙っているのでした。
封一行(ほういちぎょう)とは?欒冰月との関係も解説
薛魚泳に封宵月を紹介した封一行(ほういちぎょう)についても見ていきましょう。
封一行(CV小形満さん) #後宮の烏 pic.twitter.com/ENguiFrD59
— 上桜花アラタ (@arata_yokohama) November 26, 2022
実は封一行は、霄の前の王朝である欒(らん)王朝に仕えていた巫術師(ふじゅつし)でした。
巫術師とはシャーマンや巫女のような人を意味し、欒王朝において巫術師は「冬の王」こと烏妃が「夏の王」こと皇帝に歯向かった際にそれを防ぐ役割も果たしていました。
また封一行は、王朝の一族である欒冰月(らんひょうげつ)とも面識があり、冰月が明珠公主と結婚する際には彼を養子とした経緯もあります。
しかし欒王朝が滅亡した際、封一行ら巫術師は迫害され、その姿を隠すこととなります。
「冬の王=烏妃から夏の王=皇帝を守る」という役割についても忘れ去られることとなるのでした。
封宵月や薛魚泳の死後、封一行は衛青の生まれ故郷である花街で代書屋の仕事をしていますが、衛青に捕らえられ宮殿に連れて行かれます。
ただ高齢であることから命は助かり、冬官の宿舎にその身は移されることに。
封一行は4巻でも登場し、夏高峻や寿雪に烏妃の秘密を伝えます。
また5巻や6巻では初代烏妃・香薔の結界を破り、寿雪の中から烏漣娘娘を解放するために多々活躍することとなります。
※参照:【後宮の烏】烏妃(うひ)とは?実在したのかや元ネタも考察
まとめ
後宮の烏に登場する封宵月(ほうしょうげつ)について、正体や関連キャラクターである薛魚泳(せつぎょえい)、封一行(ほういちぎょう)も含めご紹介しました。
まとめると、以下のようになります。
・封宵月の正体は烏漣娘娘の兄にあたる梟で、妹が乗り移った寿雪を殺そうとしている。
・封宵月はかつて西の果てにある幽宮に住んでおり、そこを抜け出して封一行に保護された。
・後宮入りした封宵月は鵲妃・琴恵瑤に取り入りったが、寿雪たちに阻まれている。
・封宵月を後宮に招いたのは冬官の薛魚泳。先代烏妃に比べ寿雪を快く思っていなかった。
・封一行の正体は欒王朝に仕えていた巫術師で、欒冰月を養子にした過去もある。
封宵月は作中のキーパーソンではないかと思ってましたが、思いの外あっさり倒されてしまい、最初拍子抜けてしまった覚えがあります。
ただ烏妃の秘密に関わるキャラなので、物語を理解する上では重要キャラであることに変わりはないとも思いますけどね。
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