後宮の烏に登場する淡海(たんかい)は、寿雪の護衛を務める宦官で弓の名手でもあります。
同じ宦官の温螢(おんけい)とペアで行動する場面も多く、2人の関係も気になるところ。
淡海の過去や、彼が所属していた勒房子(ろくぼうし)という組織についても見ていきましょう。
目次
後宮の烏の淡海(たんかい)とは?温螢との関係も解説
まずは淡海(たんかい)がどのようなキャラクターなのかを、同僚の宦官である温螢(おんけい)との関係も踏まえご紹介します。
後宮の宦官で弓の名手。情報収集も得意
高峻に仕える宦官 淡海#後宮の烏 pic.twitter.com/i8kn6yUcXV
— darkness_fairy (@dark_fairy08) October 19, 2022
淡海は後宮に仕える宦官で、原作では3巻、アニメでは3話から登場します。
原作では、寿雪を護衛するために皇帝・夏高峻から遣わされる形で登場。
同じ宦官の温螢(おんけい)と共に、得意な情報収集力を活かして寿雪の傍で活躍するシーンが多く描かれます。
また寿雪の護衛を務める前は、「勒房子(ろくぼうし)」という皇帝直属の犯罪取締り機関に所属していた経緯も。
弓の名手でもあり、原作2巻で封宵月を射抜いたのも実は淡海でした。
※参照:【後宮の烏】封宵月(ほうしょうげつ)の正体とは?薛魚泳や封一行についても解説
一方のアニメでは3話から登場し、花娘の恋人であった欧玄有の最後について調べる場面が描かれます。
声優は岡本信彦さんで、朗らかさと適当さを併せ持ったキャラクターという印象です。
淡海と温螢の関係:共に寿雪の護衛を務める
作中での淡海は、しばしば温螢とセットで活動します。
いずれも寿雪の護衛を務める宦官という設定ですが、この2人のタイプは正反対。
真面目で接近戦が得意な温螢に対し、どこか適当で愛嬌のある弓と情報収集が得意な淡海。
お互いにない面を持っている2人はいいコンビだと言えそうです。
なお、原作では淡海を寿雪の護衛に遣わしたのは衛青でした。
衛青は「衛内常侍(えいないじょうじ)」という宦官を取りまとめる役職に就いているのですが、部下にあたる温螢が自分より寿雪を優先するのが衛青にとっては面白くなかったようです。
淡海(CV岡本信彦君)は、現状報告のため高峻のもとを訪れる #後宮の烏 pic.twitter.com/22E8UoUb5B
— 上桜花アラタ (@arata_yokohama) October 30, 2022
衛青と言えば、主君にあたる夏高峻が寿雪のもとに通うのを面白く思っていなかった描写もありましたね。
どこか嫉妬深さを持っているキャラクターなのでしょうか…。
淡海にとっても衛青は上司にあたるので、実際には何かと気を使う存在なのかもしれませんね。
※参照:後宮の烏の衛青(えいせい)は何者?寿雪(じゅせつ)との関係やモデルとなった人物はいるのか?
淡海の悲惨すぎる過去とは?所属した勒房子についても解説
原作4巻では、淡海の過去が詳しく描かれています。
淡海が以前所属していた勒房子(ろくぼうし)も含め、その過去について見ていきましょう。
淡海の過去:生家の没落により盗賊になる
淡海はもともと由緒正しい家の跡取りでしたが、家が没落して盗賊となった過去があります。
背景は語られていませんが父親は自殺。母親は病死したとのこと。
また淡海の生家には家宝として金の杯があったのですが、牧憲(ぼくけん)という使用人がこれを盗んで出ていったとされる事情もありました。
淡海の父親はこのことが苦痛で自殺してしまったそうです。
その後、淡海は人身売買の対象を経て盗賊へ身を落とします。
盗賊となった淡海はとある家に盗みのために押し入るのですが、そこには奴隷となった淡海の従姉がいました。
淡海は従姉を助けようとしましたが、彼女は淡海の刀を用いて自殺してしまいます。
このため淡海は人を殺した前科があるという扱いとなっているのです。
その後、淡海は宦官となり「勒房子(ろくぼうし)」所属を経て、寿雪の護衛となるのでした。
勒房子:皇帝直属の犯罪取締り機関
淡海がかつて所属していた勒房子についても見ていきましょう。
勒房子は皇帝直属の犯罪取締り機関で、武芸に優れた宦官が所属しています。
構成員の宦官は宮城でも刀を付けることを許されており、スパイのような働きをしています。
※参照:後宮の烏宦官(かんがん)とは去勢された男性!登場キャラクターもまとめて解説
4巻には勒房子の長官として漆雕(しっちょう)という人物が登場しますが、この組織の実権を握っているのは衛内常侍として宦官の取り纏めを担う衛青でした。
漆雕宮中で起こった殺害事件の犯人として淡海を捕らえようとします。
この時寿雪は淡海を庇いますが、これを見た衛青は勒房子を粗略に扱わないよう寿雪にクレームを入れます。
ただ、寿雪としても勒房子を適当にあしらうのも出来ないらしく、淡海の名誉を回復するためにこの事件を解決しようとするのでした。
淡海の元使用人・牧憲の死の真相について
この時殺害されたのは、かつて淡海の生家で使用人をしていた牧憲でした。
家宝である金の杯を盗んだ恨みが動機だとして、淡海は疑われることとなります。
牧憲を殺したのは誰なのか。また金の杯を盗んだのは本当に牧憲なのか。
寿雪は牧憲の魂を蘇らせ確認したところ、金の杯を盗んだのは自分ではなく犯人である。
また殺される時、自分は後ろから殴られたので犯人の顔を見ていないと口述します。
寿雪は牧憲の髪を通して金の杯の行方を突き止めたところ、宮中のとある部屋で発見することとなります。
その部屋の持ち主は勒房子の長官である漆雕の弟でした。その後、漆雕とその弟の死体が発見されるのです。
実は淡海の家の金の杯を盗んだのは漆雕の弟でした。
これを知った漆雕は弟を庇うために淡海に罪をなすりつけようとします。
しかし、漆雕は本来生真面目な性格であり、自分の行いを後悔し罪を償うために弟を殺し、自身の命も閉じたのです。
この事件をきっかけに、淡海そして勒房子の宦官は烏妃である寿雪をより慕うこととなるのでした。
まとめ
後宮の烏に登場する淡海(たんかい)についてご紹介しました。
まとめると、以下のようになります。
・淡海は寿雪の護衛を務める宦官で、弓や情報収集を得意としている。
・かつては「勒房子」という皇帝直属の犯罪取締り機関に所属していた。
・淡海は同じ宦官の温螢(おんけい)と共に活躍する場面が多い。
・淡海は名家出身だったが家が没落し盗賊になった過去がある。
朗らかさと適当さを感じさせる淡海ですが、かつての使用人である牧憲の事件をきっかけに寿雪に非常に忠実に仕える場面が4巻では描かれています。
アニメで淡海が気になった方は、ぜひ原作も読んでみて欲しいなと思いますね。
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