【後宮の烏】薛魚泳(せつぎょえい)とは?麗娘との関係や冬官(とうかん)についても解説

後宮の烏に登場する薛魚泳(せつぎょえい)ですが、一体どのようなキャラクターなのでしょうか?

先代烏妃である麗娘(れいじょう)との関係や、就いている冬官(とうかん)という役職も気になりますね。

この記事では薛魚泳の詳細や冬官の元ネタ、後任の冬官となった千里についても紹介してみたいと思います。

薛魚泳(せつぎょえい)とは?先代烏妃・麗娘(れいじょう)との関係も解説

まずは薛魚泳(せつぎょえい)がどのようなキャラクターなのかを見ていきましょう。

先代の烏妃である麗娘(れいじょう)との関係についても注目です!

烏妃について詳しい冬官(とうかん)の老人

薛魚泳は「冬官(とうかん)」という役職に就いている老人で、烏妃について詳しいという設定のキャラクター。

アニメ版では声優の杉田智和さんが演じられています。

原作では1巻の「雲雀公主」で初登場。烏妃の詳細が知りたい夏高峻の訪問を受ける形で初登場します。

薛魚泳は碁が強いらしく、夏高峻とも対局しているシーンも描かれています。

余談ですが寿雪は碁は弱いらしいですね。

さて薛魚泳は烏妃について詳しく、「烏妃の中に烏漣娘娘が封じられている」といった、歴代の冬官が知らないことも把握しています。

また原作2巻やアニメで登場する封宵月(ほうしょうげつ)を、後宮に招き入れた張本人でもあります。

薛魚泳は封宵月が人間ではないことや、彼が寿雪を狙っているのも知っていました。

ただ2人の関係がどう終息するかについては興味がなかったようで、「どのような結末になろうと天意である」と考えていたようです。

封宵月が倒され、事の顛末が明らかになった後、薛魚泳は皇帝・夏高峻から「引退を促す」という形で後宮から追放されます。

薛魚泳はその後責任を取って自殺しますが、夏高峻は寿雪を気遣ってかこの件を知らせませんでした。
(ただし後に気付くことになりますが…)

※参照:【後宮の烏】封宵月(ほうしょうげつ)の正体とは?薛魚泳や封一行についても解説

麗娘(れいじょう)とは幼馴染で強い心の繋がりがあった

薛魚泳(せつぎょえい)と言えば、先代の烏妃である麗娘(れいじょう)との関係も重要なポイントだと言えます。

この2人は幼馴染であり、同じ人物から学問を学んでいました。

関係性としては、薛魚泳にとって麗娘は主君筋の姫君にあたったそうです。

また少なからず恋愛感情もあったもよう。

しかし、麗娘が烏妃に選ばれ後宮に入ってからは、この2人が会うことはありませんでした。

本来であれば、冬官と烏妃は会ってはいけない存在だったのです。

ただし、寿雪が烏妃となった際、麗娘は幽鬼となって薛魚泳の前に現れ「寿雪を頼む」と言い残します。

麗娘は寿雪にも「困ったら薛魚泳を頼れ」と言い残していました。

会ってはいないとはいえ、この2人の心の繋がりは消えていなかったようです。

そのためか、薛魚泳は寿雪の周りに多くの人が集まるのを好ましく思っていません。

烏妃はひとりであるもの」という価値観が、薛魚泳の中には残っていたようです。

そのため薛魚泳は寿雪をたしなめますが、一方で冬官は烏妃には会ってはいけないもの。

薛魚泳自身も、以前からの掟に背いていると言えますし、本人もこの点は自覚していたようです。

冬官(とうかん)とは?後継者の千里(せんり)や元ネタも考察

ここからは薛魚泳(せつぎょえい)が就いている冬官(とうかん)という役職について見ていきましょう。

烏漣娘娘に仕える。烏妃についての記録も書き残す

冬官は宮中にある星烏廟(せいうびょう)という、烏漣娘娘(うれんにゃん)を祀る建物に置かれている役職です。

冬官は烏漣娘娘に仕える者でもあり、また歴代の冬官は烏妃についての記録を書き残してきました。

冬官の名前の由来も、烏妃がもともと「冬の王」と呼ばれていたことに起因すると思われます。

※参照:【後宮の烏】烏妃(うひ)とは?実在したのかや元ネタも考察

ただ現在は烏漣娘娘への信仰は薄れており、予算も減らされ、星烏廟も寂れている模様。

そのためは冬官を希望する者も少なくなり、薛魚泳はやむなく冬官の責任者をずっと務めているのです。

余談ですが、「後宮の烏」の世界においては「雙通典(そうつうてん)」という歴史書があります。

そして雙通典は、「表の歴史書」と「裏の歴史書」に分かれます。

表の歴史書は皇帝・夏高峻の居所に、そして裏の歴史書は烏妃が暮らす夜明宮に置かれています。

烏妃や冬官は、この裏の歴史書を秘密にし、葬ることが使命とされてきました。

この裏の歴史書は公にされることはなく、皇帝である夏高峻も知らなかったほどです。

薛魚泳の後継者・千里(せんり)について

上で解説したとおり、薛魚泳は冬官を引退し、後に自らの手で命を閉じることとなります。

引退する前、薛魚泳は自身の後任の冬官として董虔(とうけん)という人物を育てていました。

董虔は作中では字(あざな)の千里(せんり)として呼ばれているので、このページでも千里と呼びたいと思います。

余談ですが、中国では昔から、姓名とは別に「字」という名前を持つ風習がありました。

三国志で有名な人物で例えると、
劉備玄徳…姓が「劉」、名が「備」、字が「玄徳」
諸葛亮孔明…姓が「諸葛」、名が「亮」、字が「孔明
となります。

さて千里ですが、恩師の跡を継いで「烏妃について調べたい」と考えており、原作3巻から本格的に登場するキャラです。

寿雪からも信頼されており、寿雪を烏妃としてではなく「一人の人間」として接するなど、人柄も素晴らしいものがあります。

寿雪は千里と話すと、自分が子供だなと感じることも少なくないようですね。

冬官は実在した?元ネタになった役職も考察

「もしかしたら冬官って実在した役職なの?」こう思われた方もいると思います。

残念ですが冬官は作中オリジナル用語であり、中国の歴史において実在した役職ではありません。

では、冬官の元ネタになった役職は存在したのでしょうか。

上で解説しましたが、冬官は烏漣娘娘に仕える役職であり、宗教色が強いとも言えます。

中国史で宗教色が強い役職と言えば、中国の隋王朝(581〜618年)以降に存在した「礼部(れいぶ)」が挙げられまうs.

礼部は宗教以外にも、教育や外交、官僚を採用する試験である科挙など様々な分野を統括していた組織として知られていますが、その下部組織として設置された祠部(しぶ)という役職が、冬官に近いものがあるかもしれません。

祠部は宗教以外にも、廟の管理や祭祀、天文や医学などを担当していたと言われています。

ただ名前は似ていないため、作者の白川先生が冬官の元ネタとして祠部を念頭に置いていたとは正直考えにくいとも思いますけどね。

まとめ

後宮の烏に登場する薛魚泳(せつぎょえい)について、麗娘(れいじょう)との関係や就いていた冬官(とうかん)も含め解説しました。

まとめると、以下のようになります。

冬官の薛魚泳は烏妃について詳しく、封宵月を後宮に入れた張本人。
麗娘とは強い絆で結ばれており、麗娘は薛魚泳に寿雪を頼むと言い残した。
冬官は烏漣娘娘に仕えた役職で、烏妃の記録も書き残していた。
薛魚泳の後継者である冬官の千里は、寿雪から非常に信頼されている。
冬官は実在した役職ではない。元ネタも特にないと思われる。

薛魚泳は原作2巻やアニメの黒幕的存在だと言えます。

ただ麗娘との関係を踏まえると、簡単に責められることも出来ないなとも思いますね。

こうした微細な感情の描き方が、「後宮の烏」の真骨頂なのかなと改めて感じたりします。

後宮の烏のラノベ小説を1番安く読むには?

後宮の烏のアニメを見て、原作の小説も読んでみたいと思ったことはありませんか?

後宮の烏の小説は7巻で完結済み。うちアニメで扱うのは1〜2巻のみとなっています。3巻以降はアニメでは未放送なので、アニメが面白いと思ったら小説も読んでみてもいいかもしれませんね。

現在、電子書籍サービス「ebookjapan」の70%OFFクーポンを利用すれば、後宮の烏のラノベ小説7巻を最安値の1,797円で読むことができます!

↓の記事では後宮の烏のラノベ小説を安く読む方法をご紹介してますので、興味があればご覧になってみてください。

後宮の烏のラノベ小説を安く読む方法は?電子書籍で全巻を1番安く買う方法も解説



コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です