トライガンの主人公ヴァッシュザスタンピード。
「ラブアンドピース」を謳いながら各地でトラブルを引き起こすその姿は「ヒューマノイドタイフーン(人間台風)」と恐れられています。
その正体は「自立種」と呼ばれるプラントから生まれた突然変異体。
作中最強レベルを誇り、年齢も150歳以上と人間とは異なる存在です。
今回はヴァッシュの正体について、彼の性格や黒髪化にも触れながら解説していきます。
目次
ヴァッシュザスタンピードとは?
ヴァッシュザスタンピードは「トライガン」の主人公。
顔の下のほくろと丸いサングラス、逆立てた金色の髪型、赤いコートがトレードマークで、コスプレしてる人もちらほらいます。
メキシコのトライガンのコスプレ
ロシアのスマブラのコスプレ
ベトナムの王家の紋章のコスプレ#YOUは何しに日本へ pic.twitter.com/0xvpFIrAl7— つなかび&つなブシGeneral (@tunakabigene) October 25, 2021
凄腕のガンマンでもあり、銀色のリボルバーを主に使っており、その腕前は作中最強レベル。
誕生日は7月21日で、Twitterでは「生誕祭」というハッシュタグがあります。
※参照:【トライガン】ヴァッシュザスタンピードの義手や銃の腕前は?コートやサングラス髪型についても
https://twitter.com/wtgra02/status/1020413466509639681
ヴァッシュザスタンピードの正体;プラントの自立種
ヴァッシュザスタンピードの正体は「プラント」から生まれた突然変異体。
つまり人間ではありません。
作中では「自立種」や「インディペンデンス」と呼ばれることもあります。
「トライガン」におけるプラントは、様々な物質(水、食料、エネルギーなど)をゼロから生み出す力があるのですが、稀に人間の形をした変異体を生み出すことがあります。
こうして生まれたのがヴァッシュであり、彼の双子の兄であるミリオンズ・ナイブズなのです。
この2人はプラントの力、具体的には「あらゆるものを生み出す力」と「あらゆるものを消滅させる力」を使用できるため、その強さは作中最強クラスと言えます。
※参照:トライガンの世界観や舞台設定を解説!ノーマンズランドやプラントについても
ヴァッシュザスタンピードの年齢:150歳以上
ヴァッシュやナイブズのようなプラントの自立種は寿命が長く、しかも不老という特徴を持っています。
この2人、見かけこそ20代の青年に見えますが、実年齢は150歳以上なのです。
※ちなみに旧アニメ版では130歳でした。
原作で描かれたヴァッシュの手配書には「推定年齢24歳」と書いていましたが…。
作中に登場する一般人は「自立種」の存在を知らないため、ヴァッシュの年齢が150歳以上とは誰も思っていません。
また、原作の60年後を描いた公式外伝では、ヴァッシュの年齢は210歳となっています。
プラントの自立種には「不死」という概念はないのですが、よほどの事がない限りヴァッシュが生命活動を終えるとは考えにくいですね。
※参照:【トライガン】ヴァッシュザスタンピードと兄ミリオンズナイブズの関係は?プラント兄弟を時系列で解説
トライガンの最強キャラはヴァッシュなのか?
こうした設定からか、ヴァッシュザスタンピードは「トライガン」の作中における最強キャラだと言えます。
人間であるウルフウッドやレガートとは格が違うのです。
そして、ヴァッシュの力の局地が「A・ARM(エインジェルアーム)」というもの。
トライガンのA・ARMめいてる #njslyr pic.twitter.com/eVHRjvKdQ3
— 深煎り茶 (@HukairiTea) January 28, 2017
A・ARM(エインジェルアーム)はヴァッシュとナイブズが使える能力で、言うなれば自然の原理を超越したエネルギーと言ったところでしょうか。
ヴァッシュはこのA・ARMの力を「銃」として扱っており、数千万人規模の大都市を破壊(ロスト・ジュライ)したり、秒速数十万kmの砲撃によって月に巨大なクレーターを空けたり(フィフス・ムーン事件)しています。
しかし、「A・ARMを上手く使う」という点で言えば、ヴァッシュよりナイブズの方が優れていると言えます。
ヴァッシュはA・ARMの力を自由に操ることが出来ず、「ロスト・ジュライ」や「フィフス・ムーン事件」は、ナイブズによって強制的に発動されて起こされたものなのです。
一方のナイブズはA・ARMの力を「刃」として自由に操ることができ、その力短距離ワープや大気圏外にある人工衛星を破壊するレベル。
この点を考えると、トライガンの最強キャラはヴァッシュではなくナイブズと言った方がいい気がします。
そんなナイブズも最終的にヴァッシュに敗北しているため、2人の強さは五分五分と言えるかもしれません。
※参照:【トライガン】ミリオンズ・ナイブズの正体とは?引き起こした事件や最後どうなったか解説
黒髪化:A・ARMを酷使すると進行し命を脅かす
最強キャラのヴァッシュやナイブズにも弱点はあります。
それが「黒髪化」。
A・ARMを過度に酷使すると、髪の色が少しずつ黒くなる現象です。
2人は金髪をしてますが、もし髪の色が完全に黒くなるとプラントとしての生命機能が停止し、死に至ります。
原作やトライガンスタンピードでは、髪の色だけでなくヴァッシュのコートも黒くなっていました。
「黒ヴァッシュ」と言われるフィギュアも販売されてますね。
そっか黒ヴァッシュも2013年だったんだよな。凄いね年に3体もTRIGUNのスケール発売って。
でウチのは事後通販故にMAXIMUM頭部、フィギュア王はない。 pic.twitter.com/akSvizcNbY— ヒサナギ (@HISANAGI79) March 25, 2022
ただ、ヴァッシュの髪の色が完全に黒くなることはなく、物語の60年後を描いた公式外伝でもヴァッシュは生存しているため、黒髪化が多少進んだ程度では生死にまで影響はなさそうです。
一方旧アニメ版では黒髪化は描かれず。
「トライガンスタンピード」では、ヴァッシュの髪の色は最初から黒みがかっている気もしますが、黒髪化については描かれませんでした。
ヴァッシュの髪、刈り上げ部分をよーく見れば刈り上げによる自然な濃さ(ハイライトで髪の明暗が変わってるし基本眉毛と同じ色指定っぽい)なんで
多分黒髪化してないと思うんだけどどうかな……? pic.twitter.com/2RSqV1HSPU— まったりねるね (@Mattarinerune) July 3, 2022
コートの方は黒くなっていただけに、完結編で黒髪化が描かれるのか注目したいですね。
ヴァッシュザスタンピードの性格
続いて、ヴァッシュザスタンピードの性格や人となりについて見ていきましょう。
「ラブアンドピース」が口癖。争いが嫌いなお人好し
ヴァッシュの性格を一言でいうと「お人好しで争いが嫌い」。
「ラブアンドピース」が口癖で、人に自分の価値観を押し付ける場面もちらほら。
#私の人生を狂わせたマンガキャラ
トライガンの主人公ヴァッシュやな
ラブアンドピースを掲げる作中トップクラスのガンマン。争わずに済むなら雑魚から「裸になって犬の真似をしろ」と強要されても平然とやる漢コレを見てからチート能力を無駄に振りかざす系の作品が見れなくなった pic.twitter.com/wSISW3I5Qv
— ケン (@kenny_oppaisuki) May 3, 2021
その強さとは裏腹に、ヴァッシュは争いが好きではなく、やむを得ず戦う場合でも相手の命を奪うのを極度に嫌っています。
その信念は、自分を殺しにきた刺客であっても同様。
その刺客が別の誰かに殺されそうになった時は、その命を救おうと奔走することもあります。
「トライガンスタンピード」の2話では、自分を頃そうとしたローザがネブラスカ親子に討たれそうになった時、とっさに助けに入るシーンが描かれてましね。
※参照:【トライガン】ヴァッシュが不殺を貫く理由とは?不殺主人公や他作品への影響も解説
ある意味「お人好し」とも言えるでしょうか。
一方、旧アニメ版では「ラブアンドピース」と叫びつつ、追加で「女性大好き」という側面が強調されており、「トライガンスタンピード」と比べると明るいシーンが多かった気がします。
「トライガンスタンピード」のヴァッシュは、ナイーブで線が細い人柄という印象が個人的には強いですね。
ヒューマノイドタイフーン(人間台風)と呼ばれる理由
誰も殺さない、殺させないという「不殺」の信念を抱くヴァッシュですが、その言動は周囲に大きな被害を撒き散らすことも珍しくありません。
いわゆる「トラブルメーカー」的な存在と言えるでしょうか。
こうした被害が積み重なって付けられたあだ名が、「ヒューマノイドタイフーン(人間台風)」。
このため原作や旧アニメ版では、ヴァッシュは人類初の局地災害指定を受けてしまいます。
そして、彼が引き起こす災害を査定するために、ベルナルデリ保険協会からメリルやミリィが災害調査員として派遣された…というのが、原作や旧アニメ版の前書きとなっています。
※参照:【トライガン】メリル・ストライフとは?職業が変わった理由やヴァッシュとの関係も解説
ヴァッシュの愛称「スタンピード」の意味とは?
余談ですが、ヴァッシュザスタンピードの「スタンピード」とは姓ではなく愛称です。
この「スタンピード」は以下2つの意味があります。
・すたこら逃げる
・(カウボーイから見た)飼い牛の暴走
前者は争いを好まないヴァッシュの人柄を、後者はヴァッシュの「ヒューマノイドタイフーン」と称されるトラブルメーカー的な側面をよく表していると言えますね。
ヴァッシュの性格を形成した育ての親レム・セイブレム
こうしたヴァッシュの性格は、育ての親であるレム・セイブレムの影響が大きいと言えます。
レムはプラントから生まれたヴァッシュとナイブズを育てた、母親代わりの存在です。
赤いゼラニウムの花言葉をトライガンでは「決意」にしてるけど実際は「あなたがいて幸せ」らしい。これはこれでレムとヴァッシュの関係を考えると揺さぶられる。 pic.twitter.com/4iV7ZjXH9j
— nori (@nerd12453) January 15, 2023
ヴァッシュとナイブズは、プラントが搭載された宇宙船の中で生まれ育ちました。
「トライガン」の作中では、地球は汚染が酷くなっており、一部の人類が他の惑星へ移住するため移民船団を派遣してるという設定になっています。
レムはこの船団の乗組員でした。
しかし、乗組員の中にはプラントから生まれた自立種を実験台にしていた者もおり、このためナイブズは人類を憎むようになります。
そして人類の殲滅を図るため、船団を墜落させ乗組員を皆殺しにしようと企てます。
この時、レムは自分の命を引き換えにして一部の宇宙船を惑星へ不時着させ、少なくない数の人々を救いました。
同時にヴァッシュやナイブズもレムによって逃されています。
この出来事は「大墜落(ビッグフォール)」と呼ばれており、トライガンの作中の大元になった事件でもあります。
また、ノーマンズランドで生きる人々は、ヴァッシュにとってはレムの忘れ形見でもあります。
レムによって救われた人々の命を無駄にしたくないという意思は、やがてヴァッシュの「ラブアンドピース」「不殺」の信念へと繋がっていくのでした。
※参照:【トライガン】レム・セイブレムとは?ヴァッシュとの関係やSound Lifeの歌も解説。
まとめ
トライガンの主人公ヴァッシュザスタンピードの正体について解説してきました。
まとめると、以下のようになります。
・ヴァッシュの正体はプラントの自立種。年齢も150歳以上と不老でもある。
・プラントの力を酷使し過ぎると黒髪化が進み、命に支障が出る場合がある。
・ヴァッシュは争いが嫌いな性格で、「ラブアンドピース」が口癖となっている。
・不殺を掲げるがトラブルメーカーであり、「ヒューマノイドタイフーン」と呼ばれている。
・愛称の”スタンピード”には、「争いを避ける」と「騒ぎを起こす」の二重の意味がある。
この中では人柄や性格が原作や旧アニメ、トライガンスタンピードで微妙に違うのが印象的ですね。
その時々に合った新しい解釈で描けるのが「トライガン」という作品なのかもしれないと感じます。
10年経ったらまた別の作品としてリメイクされるのかな…なんて思ってしまいました。
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