スパイ教室の世界観や時代設定とは?ディン共和国やガルガド帝国の元ネタも考察

スパイ教室にはディン共和国ガルガド帝国などの国が出てきますが、何か元ネタはあるのでしょうか?

作中の時代設定や世界観も気になりますね、

今回はスパイ教室の設定について考察していきます。

登場する国のまとめと元ネタも考えてみました!

スパイ教室の世界観についてわかりやすく解説

スパイ教室は「ディン共和国」と「ガルガド帝国」という国を中心に、各国のスパイチームの活躍を描いた作品です。

メインとなるのはディン共和国が結成した「で、スパイ養成学校で落ちこぼれ認定された8人の少女が所属。

彼女たちの活躍や成長を描いた作品となっています。

※参照:スパイ教室キャラクターのプロフィール一覧!身長や誕生日人気ランキングについても

「灯」以外にも、以下のスパイチームが登場します。

焔(ほむら)
かつてディン共和国に存在したチーム。
クラウスがかつて所属していた。
物語開始時点では壊滅している。

※参照:スパイ教室クラウスの過去が気になる!焔やギードが裏切った理由も解説

鳳(おおとり)
ディン共和国のスパイチーム。
養成学校の成績優秀集で結成されている。

蛇(へび)
ガルガド帝国のスパイチーム。
他のスパイチームや諜報機関に内通者を紛れ込ませている。

物語が進むにつれ「灯」と「蛇」の対決が目立つようになっています。

※参照:【スパイ教室】蛇のメンバーや死亡キャラは誰?暁闇計画(ノスタルジアプロジェクト)も考察

では、何故スパイチームが結成されたのか。

スパイ教室の世界では、かつて「世界大戦」と呼ばれる戦争が行われました。

ちなみに作中で剣や弓などの武器を使った戦争は「光の戦争」と呼ばれています。

戦争は帝国の降伏によって終結するものの、その過程で数多くの犠牲者が生じます。

戦後は講和条約が結ばれ、平和を掲げた国際機関が設立。

その一方で各国は戦争を「コスパが悪い」と考えるようになり、代わりにスパイを駆使した諜報戦(作中では「影の戦争」と呼ばれています)が盛んに行われるようになった。

…というのがスパイ教室の世界観についての簡単な説明です。

こうした時代背景ゆえか、女性同士の恋など自由な恋愛が難しい風潮もあるようで、モニカがリリィへの恋心を周りに言えない背景として描かれていました。

※参照:スパイ教室に恋愛要素はある?モニカやグレーテが好きな人は誰?

時代設定の元ネタは第一次世界大戦なのか考察

ここからはスパイ教室の時代設定について個人的に考察していきます。

上記の「ガルガド帝国より世界大戦が引き起こされた」という世界観の元ネタですが、個人的には第一次世界大戦だと考えています。

第一次世界大戦は1914~1918年にヨーロッパで起こった戦争です。

この戦争で特筆すべきは、毒ガスなどの化学兵器が史上はじめて使われた戦いであること。

歴史上、毒ガスを初めて使ったのはドイツ帝国ですが、この国はガルガド帝国の元ネタになった可能性があります。

作中の以下の設定も歴史上の出来事にそっくりです。

帝国の降伏によって戦争が終焉した
ドイツ帝国の降伏により第一次世界大戦が終わった。

講和条約が結ばれ国際機関が設立された
→ヴェルサイユ条約が結ばれ国際連盟が設立された

「スパイ教室」の時代設定は世界大戦が終結して10年後の世界。

上記の考察が正しいとすれば、この作品は1928年前後のヨーロッパを描いていると考えられます。

余談ですが、史実ではこの年の翌年、アメリカ発の世界恐慌が世界中を席巻します。

ドイツではヒトラー率いるナチスドイツが勃発し、やがて第二次世界大戦が勃発します。

一方の「スパイ教室」では原作8巻で「第二次世界大戦の阻止」を目的とする「暁闇計画(ノスタルジア・プロジェクト)」の存在が明かされています。

この第二次世界大戦が仄めかされてる点も、「スパイ教室」の時代設定を考察する上で重要な要素だと言えそうです。

史実の第二次世界大戦は一次大戦より悲惨な戦争となりましたが、「スパイ教室」の作中では今後どのような展開となるのか、注目していきたいところですね。

スパイ教室に登場する国と元ネタを考察


ここからは、スパイ教室に登場する国の一覧をまとめてみました。

各国の元ネタについても考察していきます!

ディン共和国:元ネタはベネルクス3国?

作中の「共和国」で、「灯」を結成した国でもあります。

戦争には無縁の田舎国で、農業が盛んな一方で工業化には乗り遅れており、植民地支配を行うだけの国力もない模様。

「世界大戦」勃発時には中立宣言をしていましたが、ガルガド帝国の侵略を受け少なくない被害を出しました。

戦後は平和主義を掲げる一方、「影の戦争」を勝ち抜くためにスパイ教育に力を入れるようになります。

かつては貴族が存在したようですが、現在では貴族制は廃止されてる模様。(エルナは貴族の家柄の出身です)

一方でギャングが存在するなど荒っぽい側面も。(ジビアはギャングの家に産まれています)

「中立宣言を出していた小国」「帝国に一方的に侵略」という点から、ベネルクス3国(オランダ、ベルギー、ルクセンブルクの総称)がモデルだと個人的には考えています。

※参照:【スパイ教室】ジビアの過去や強さが気になる!窃盗や詐術の擦替についても

ガルガド帝国:元ネタはドイツ帝国?

作中で「帝国」と呼ばれている国。

世界を支配するため「世界大戦」と呼ばれる戦争を引き起こし、ディン共和国へも侵略しています。

この時毒ガスを使用しており、リリィの故郷は毒ガスの実験台にされ壊滅しています。

※参照:【スパイ教室】リリィの過去や百合要素について解説。強さや毒・失楽園についても

その後敗れて降伏したようですが、スパイチーム「蛇」を抱えているなど、「影の戦争」では色々暗躍してるようです。

「帝国」「降伏して世界大戦が終結」「毒ガス」という点から、第一次世界大戦時のドイツ帝国が元ネタになったと考えられます。

ムザイア合衆国:元ネタはアメリカ?

4巻で初登場した国。

ディン共和国とは海を隔てているようです。

ミータリオという大都市があり、そこではトルファ経済会議が開かれていました。

「灯」に敵対するガルガド帝国のスパイチーム「蛇」も潜んでいるようです。

元ネタは恐らくアメリカ合衆国だと思われます。

登場頻度はそこまで多くないので、今後に期待。

龍沖(ロンチュン):元ネタは香港?

極東にある半島状の島国。

隣には龍華民国という大国があるようですが、近代化した西洋諸国に敗れ支配下に置かれてるようです。

5巻では「灯」と「鳳」が、龍沖のマフィアから機密文書を盗むミッションが描かれます。

元ネタは龍沖が香港、龍華民国が中国でしょうか。

フェンド連邦:元ネタはイギリス?

6~8巻の舞台となる工業国。

王族を中心とした国家で女王がいる模様。

ガルガド帝国とは対立してるようです。

CIM」というスパイ組織があり、作中では「ベリアス」という防諜専門部隊が登場します。

時計塔があり、またテムズ川をモデルにしたと思われるテレコ川があり、イギリスが元ネタだと思われます。

CIMの元ネタはイギリスの諜報機関「秘密情報部(Mi6)」でしょうね。

ライラット王国:元ネタはフランス王国など?

9巻以降の主な舞台となる貴族が力を持つ国。

革命が潰えた王国」と称され、エルナとアネットは同国の国家転覆を企てています。

「焔」のメンバーである『煽惑』のハイジは、この国によって別の大陸から奴隷として連れてこられた模様。

「大陸から奴隷を連れてくる」「貴族が力を持つ国」「革命」という点から、17世紀頃から黒人貿易を行っていたブルボン家が支配していたフランス王国が元ネタになってる可能性がありそうです。

まとめ

スパイ教室の世界観や時代設定、作中に登場する国の元ネタなどを考察してみました。

まとめると、以下のようになります。

スパイ教室はディン共和国のスパイチーム「灯」が活躍する話。
「灯」には養成学校で落ちこぼれた8人の少女が所属している。
ディン共和国は小国で、世界大戦ではガルガド帝国の侵攻を受けた。
ガルガド帝国の降伏後、各国はスパイによる情報線を繰り広げている。
他にもムザイア合衆国、龍沖、フェンド連邦などの国が登場する。

スパイ教室の中心となるのはディン共和国とガルガド帝国ですが、一方で6-8巻ではフェンド連邦が舞台となっています。

また8巻では第二次世界大戦が仄めかされており、今後の展開が気になるところ。

こうした時代設定や元ネタと思われる史実も踏まえると、少し違った角度で作品が楽しめるかもしれませんね。

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