スパイ教室に登場する「蛇」は、ガルガド帝国のスパイチームとして「灯」の前に立ちはだかる存在です。
そんな蛇ですが、メンバーのプロフィールや死亡キャラが誰なのか気になりますよね。
蛇が関わっている暁闇計画(ノスタルジアプロジェクト)についても考察したいところ。
今回は、スパイ教室に登場するスパイチーム「蛇」について解説します!
目次
スパイ教室の「蛇」とは?
「蛇」はガルガド帝国のスパイチームですが、従来のスパイ組織とは異なった機関であると言われています。
かつてクラウスが所属していた「焔」を壊滅させた経緯を持っており、物語の根幹に関わる存在だと言えます。
蛇は「ボス」と「藍蝗(あいいなご)」によって結成され、3年前の「白蜘蛛(しろぐも)」加入により活動を本格化。
世界中のスパイ組織が恐れる組織へと成長していった経緯があります。
蛇のメンバーは、互いを名前ではなく「藍蝗」や「白蜘蛛」といったコードネームで呼び合うのが特徴。
作中では一部のメンバーを除いて本名は明かされていません。
組織の目的としては、4巻でメンバーの1人である白蜘蛛が「均衡」と回答しています。
具体的には、後述する「暁闇計画(ノスタルジアプロジェクト)」の阻止だとされてますが、9巻時点でその詳細は謎に包まれています。
※参照:スパイ教室の世界観や時代設定とは?ディン共和国やガルガド帝国の元ネタも考察
蛇のメンバー一覧!死亡キャラは誰?
続いて、「蛇」のメンバーのプロフィールを解説していきます。
まずはメンバーの概要を、誰が死亡キャラなのかを踏まえ表でまとめてみました。
※参照:スパイ教室キャラクターのプロフィールや誰が人気なのか考察。身長や誕生日ランキングについても
コードネーム等 | 読み方 | 性別 | 生死 | 来歴 |
ボス | ? | 生存 | ||
藍蝗 | あいいなご | 男性 | 生存 | 「蛇」初期メンバーの中年男性 |
白蜘蛛 | しろぐも | 男性 | 死亡 | 本名はクリスハルト 元ガルガド帝国の陸軍所属 |
青蝿 | あおばえ | 男性 | 死亡 | 元「焔」のギード 当時のコードネームは『ディモス』 |
紫蟻 | むらさきあり | 男性 | 死亡 | 元ライラット王国の諜報機関「創世軍」所属 当時のコードネームは『ディモス』 |
銀蝉 | ぎんぜみ | 女性 | 死亡 | 元ビュルマ王国諜報機関「ガース」所属 当時のコードネームは「飼育員」 |
翠蝶 | みどりちょう | 女性 | 死亡 | 本名はリュールス CIM最高機関「ハイド」の1人 CIMでのコードネームは『魔術師』 |
黒蟷螂 | くろかまきり | 男性 | 生存 | 元ムザイア合衆国諜報機関「JJJ」所属 当時のコードネームは『窮奇』 |
こうして見ると、死亡キャラが以外と多いことが分かりますね…。
以下では、メンバーの詳細について解説していきます。
ボス
「蛇」の創設者とされるが、その詳細は9巻時点では不明。
人前には姿を現さず、側近の「藍蝗」に指示を与える形でチームを統率している。
他のメンバーを遥かに凌駕する強さを持つ。白蜘蛛が彼と目を合わせた際、全身の血の気が引いたと思った程。
藍蝗(あいいなご)
「ボス」の側近で蛇の初期メンバー。
3年前、白蜘蛛を蛇に引き入れた人物でもある。
実力などの詳細は不明だが、白蜘蛛からは「実力は黒蟷螂や蒼蝿(ギード)に匹敵する」と称されている。
「焔」のメンバーである「媒煙」のルーカスと「灼骨」のヴィレを殺した張本人でもある。
白蜘蛛(しろぐも)
本名はクリスハルト。
かつてはガルガド帝国の陸軍に所属していたが、上官と折りが合わず退役した過去を持つ。
その後は蛇に加入し、黒蟷螂・翠蝶・銀蝉を組織に引き入れた。
クラウスに敗れた蒼蝿(ギード)にとどめを刺した張本人でもあるが、その強さは最弱と言われている。
負傷したクラウスを圧倒するも、サラが飼っていたバーナードの急襲を受ける。
その隙をついたリリィの秘武器「失楽園」よって敗れ、「虹蛍」と言い残し自決した。
※参照:【スパイ教室】リリィの過去や百合要素について解説。強さや毒・失楽園についても
蒼蝿(あおばえ)
クラウスの師匠で「焔」のメンバーだったギードが「蛇」へ寝返った後のコードネーム。
陽炎パレスに盗聴器を仕込み、「灯」の少女7人を圧倒するが、隠れていたエルナに背中を刺され、その後クラウスに敗北。
付近のビルに潜んでいた白蜘蛛に射殺され亡くなった。
「焔」を裏切った背景として、暁闇計画に関して「紅炉」ことフェロニカとの意見の違いがあった事が語られている。
「焔」を壊滅させた際、同僚のゲルデを殺害している。
紫蟻(むらさきあり)
紺色のスーツとダブルハットが目印の、柔和な雰囲気を持つ男性。
フェミニストを自称し、「女性に優しく」を流儀とするが、過去に紅炉を殺害した張本人である。
ムザイア合衆国の大都市・ミータリオで開催されたトルファ経済会議を狙い潜伏。
総勢400名ほどの「働き蟻」を配下に持ち、駆け付けた「灯」メンバーと対峙。
戦いの末クラウスに敗北し、ムザイア合衆国の諜報機関JJJによる拷問を受ける。
その後、何かしらの手法を用い脱獄するが、その2ヶ月後に死亡が確認された。
銀蝉(ぎんぜみ)
白蜘蛛と同世代の女性。注射器を武器として戦う。物語開始時点で故人。
かつてビュルマ王国の諜報機関「ガース」に所属しており、当時のコードネームは「飼育員」だった。
所属先に不信感を抱いており、白蜘蛛の勧誘により「蛇」に加入した経緯を持つ。
「焔」壊滅時に蛇がクラウス暗殺を目的として派遣した暗殺者だが、返り討ちにあい死亡。
クラウスにとって銀蝉は「記憶にすら残らない」存在らしい。
翠蝶(みどりちょう)
「蛇」の最年少メンバーの少女。本名はリュールス。
フェンド連邦諜報機関「CIM」最高機関ハイドの「魔術師」としての顔も持っている。
白蜘蛛から「暁闇計画」を聞かされたことで蛇に加入した。
モニカのリリィへの恋心を利用し彼女を脅迫。
灯から離反させ「緋蛟(あかみずち)」のコードネームを与えたが、再度モニカの裏切りにあい半殺しにされCIMに突き出される。
その後牢獄から脱走するも、同じハイドの「呪師」ネイサンによって殺され、その存在は記録から抹消された。
黒蟷螂(くろかまきり)
車轍斧(しゃてつおの)を操る、右腕に2本の義手を持つ男。
10年以上かけて改良を重ねた2つの義手から衝撃波を繰り出し、その攻撃力は蒼蝿(ギード)に匹敵すると言われる。
かつてはムザイア合衆国の諜報機関「JJJ」に所属していた。
仕事よりも自身の義手の改造に情熱を注いでおり、その執着心を白蜘蛛に買われ、蛇に加入した。
焔のメンバー『煽惑』のハイジや、鳳のリーダー『飛禽』のヴィンドなどを手に掛けてる実力者。
蛇が阻止しようとする暁闇計画(ノスタルジアプロジェクト)とは?
蛇を語る上で、その目的とされる暁闇計画(ノスタルジアプロジェクト)の阻止は避けて通れない存在です。
この理由が1巻でのギードの裏切りに繋がっており、今後の展開を考察する上で重要なピースだと言えます。
9巻時点では明らかになってない点も多々あるのですが、以下では現時点の情報をもとに暁闇計画(ノスタルジアプロジェクト)を考察していきます。
※参照:スパイ教室クラウスの正体や過去を解説!焔やギードが裏切った理由も
ゲルデの遺産の内容や計画の賛否について
暁闇計画(ノスタルジアプロジェクト)は、「第二次世界大戦への備え」であると言われています。
これは8巻の最後に登場した焔メンバーの「崩落」ゲルデの遺産に記されていた内容で、そこには大戦前には世界恐慌が起こるという記載もありました。
他には以下のようにも語られています。
・世界から弱者を駆逐する
・極罪
・計画の存在を知るのはスパイの中でもごく一部
・世界の命運を握る計画
計画の賛否についての立場は9巻時点では以下の通りです。
スタンス | キャラ・組織名 | 備考 |
推進 | フェロニカ(紅炉) 神樹の墓守(ケルビム) |
|
阻止 | 蛇、ギード | |
中立 | ゲルデ | 若ければ阻止する側に回ったと発現 |
不明 | 灯、クラウス | クラウスは計画の全容を把握せよと指示を受ける(9巻) |
「焔」メンバーのうち計画を知ってたのはフェロニカ、ギード、ゲルデの3人だけだった模様。
また、9巻以降の舞台であり、貴族が力を持つライラット王国との関連も指摘されています。
「暁闇」と「ノスタルジア」の意味からも考察
「暁闇計画(ノスタルジアプロジェクト)」という言葉からも考察してみましょう。
ここで重要なのは「暁闇」と「ノスタルジア」の2単語で、以下の意味があります。
・暁闇:あけがたに月が出ていず、あたりが暗いこと
・ノスタルジア:郷愁、寂しい
個人的に「暁闇」からは”日が変わる一歩手前”というニュアンスを感じ、そこから”新しい世の中の一歩手前”という派生を、
「ノスタルジア」からは、”大戦によって破壊された故郷を懐かしむ気持ち”、
というニュアンスを感じますね。
個人的にはこの点から、フェロニカが暁闇計画を推進した理由として、どんな犠牲を払ってでも世の中を一新したい、という信念があったからではと考えてしまいます。
第二次世界大戦を推進したい?阻止したい?
そして、ここで気になるのは「第二次世界大戦への”備え”」という点。
ここで言う「備え」は、大戦を推進したいのか、もしくは阻止したいのか、一体どちらなのでしょうか。
個人的には、以下の点から「備え=大戦の推進」ではと考察しています。
・計画を阻止する立場である「蛇」の白蜘蛛が、組織の目的は「均衡」にあると語っている。
→大戦によって世界の均衡が崩れるのを防ぎたい?
・フェンド連邦の諜報機関CIM最高機関のメンバー(翠蝶)が、「世界の絶望」であるこの計画を知り蛇に寝返っている。
→「絶望」という言葉から世界大戦が派生される?
・原作9巻では、クラウスが上司からライラット王国に赴いて計画の全容を把握せよと指示を受けている。
→ライラット王国は「弱肉強食」がモットーの国であり、戦争によって自国の思想を実現したい?
一方、蛇が所属するガルガド帝国は第一次世界大戦の敗戦国。
であれば、もう一度大戦を引き起こしたい…と考えるはずですが、そんな国が抱える「蛇」の目的が大戦の阻止というのも矛盾してる気がします。
蛇は帝国の従来のスパイ組織とは独立した存在であり、この点が関係しているのかもしれません。
カギを握るのは「蛇」のボスの人物像と、その思想である気もします。
「暁闇計画(ノスタルジアプロジェクト)」が10巻以降でどのように語られるのか。今後の展開から目が離せないですね!
まとめ
この記事ではスパイ教室に登場するスパイチーム「蛇」のメンバーや死亡キャラの解説と、暁闇計画(ノスタルジアプロジェクト)の考察をまとめてみました。
まとめると、以下のようになります。
・蛇はガルガド帝国のスパイチームで、「灯」の前に敵として立ちはだかる存在。
・蛇のメンバーは互いをコードネームで呼び合っており、作中で本名が明かされてないキャラも多い。
・白蜘蛛によると、蛇の目的は世界の均衡を守ることにある。
・第9巻時点の死亡キャラとして、白蜘蛛・紫蟻・銀蝉・蒼蠅・翠蝶が挙げられる。
・暁闇計画(ノスタルジアプロジェクト)は強者による世界を作りだす計画と考えられ、蛇はこの計画を阻止しようと動いている。
スパイ教室の世界において、蛇は灯の敵方として、あるいは物語の根幹に深くかかわっている暁闇計画において重要な存在です。
ボスや藍蝗など、物語で未登録のキャラの詳細も気になるところ。
今後も「蛇」の動向は要チェックですね!
スパイ教室のアニメを見て、原作のラノベ小説も読んでみたいと思ったことはありませんか?
スパイ教室のラノベ小説は10巻が刊行済み。このうちアニメで扱うのは1〜4巻の第1章になると思われます。また5巻以降はアニメでは描ききれない新章となるので、アニメが面白いと思ったらこちらも読んでみてもいいかもしれませんね。
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