地獄楽の島(こたく)の正体や住んでる化物について。蓬莱(ほうらい)や徐福もネタバレ

地獄楽で死罪人と山田浅ェ門が上陸することになる

木人からは「こたく」と呼ばれるこの島は、一体どのような所なのでしょうか。

住んでる化物や天仙様が住んでる蓬莱(ほうらい)などの詳細も気になるところ。

創造主である徐福のネタバレも挟みつつ、地獄楽の島(こたく)の正体について解説します。

地獄楽の島(こたく)の正体とは

地獄楽に登場する「こたく」と呼ばれるの正体について、まずは概要から見ていきましょう。

琉球(沖縄)の彼方ある蝶が舞い花が咲き乱れる美しい場所

原作3話で、死罪人と浅ェ門は島に到着します。

島の場所としては琉球(今の沖縄県)の彼方にあると説明されてますね。

イメージとしては沖縄と台湾の間くらい、宮古島や石垣島あたりでしょうか。

島の様子ですが、一見すると花が咲き乱れ、蝶が舞う美しい場所のように見えます。

江戸幕府の人は「彼岸」「極楽浄土」「常世の国」と呼んでおり、本土の人は素晴らしい所だと認識されてるようです。

しかし実際は化物や人の顔をした蝶、仏教や道教の要素がごちゃまぜになった石像があるなど無謀地帯。

「めちゃくちゃ」という言葉が似合う場所となっています。

仙汰は島の様子を「悪趣味な曼荼羅の中に放り込まれたみたい」と言い表してますが、言い得て妙だと感じますね。

また、島には木人(ほうこ)と呼ばれる樹化した島民が住んでおり、彼らはこの島を「こたく」と呼んでいます。

こたくは「故宅」とも書き、”もとの家・旧宅”や”古い家”という意味があります。

「俺たちの縄張り」という意味になりそうですね。

こうした島(こたく)の様子を探るべく、江戸幕府は5回調査団を派遣してるようです。

しかし、帰還した人は花化したり、全身をバラバラにされ花の苗木の状態になっています。

消息不明者も60人に及ぶようですね。

不老不死の仙薬を求め死罪人と浅ェ門が上陸する

「地獄楽」の物語の大筋は、死罪人とその監視役である山田浅ェ門のペアが島に上陸するところからスタートします。

※参照:【地獄楽】山田浅右衛門に女性はいたの?明治時代の動向や子孫は現在いる?

彼らはなぜ島に上陸したのでしょうか?

それは、島にあるとされる「不老不死の仙薬」を入手するため。

不老不死の仙薬を入手し、徳川幕府の11代将軍・斉慶に献上した死罪人は、幕府から無罪放免の権利を得ることができます

無罪放免になりたい理由は死罪人によって違います。

主人公の画眉丸は妻・結にもう一度会いたいから。
くノ一の杠は若くして亡くなった妹の分まで生きたいと思ったから。
剣豪の民谷巌鉄斎(たみやがんてつさい)は自身の名を後世に残すため。

※参照:地獄楽に恋愛要素はある?画眉丸と佐切は最後付き合うのか?

一方、不老不死の仙薬が本当に存在するかは本編開始当初は明らかになっていません。

「島に不老不死の仙薬がある」という仮設は、江戸幕府の調査団の惨状を受け、将軍の斉慶が思い込んだことに過ぎないからです。

斉慶からすると、「どうせ危険な目に遭うんだら死んでも構わない連中に仙薬持って帰らせよう」という感覚でしょうか。

島に住む化物について

島に上陸した死罪人と浅ェ門は、様々な化物に遭遇することとなります。

門神(もんしん)や竈神(そうしん)をはじめ、海神や木人にも言及していきます。

※参照:地獄楽のキャラクターを一覧でまとめ!登場人物の年齢や身長誕生日も解説

門神(もんしん)

島に上陸しようとする人間を排除しようとする化物。

瀛州(えいしゅう)に生息しており、民谷巌鉄斎と付知の前に姿を現します。

竈神より強さは勝るものの、知性らしきものは持っていないようです。

首に刺さった杖らしきもので闘います。

道士からは「番犬」「力が強いだけの下等種」とボロクソに貶されてますね。

海神(かいしん)

門神の一種で、島の周りにある海に生息している化物。

島の生物が外に出ないように見張っています。

幕府の調査団のうち、消息不明となった者は海神に襲われたと思われます。

浅ェ門の一人である期聖(きしょう)を襲ったのも海神でした。

一方、同じ浅ェ門である十禾(じっか)は、タコに似た海神を捕らえ本土に戻っています。

十禾の強さが伺えるエピソードとなりました。

竈神(そうしん)

島の内部に生息している巨大な化物。

木人などの島の住民に道徳を教え、背く者には罰を与える存在となっています。

頭の形が特徴的で、人(女性、壮年、老人など様々)や仏をはじめ、魚や蛙が顔になっている者もいます。

魚の形をした竈神は画眉丸・佐切と対峙しますが、佐切からは「キモイ」と言われてしまってます…。

道士からは「知性のない出来損ない」「蓬莱に入ることも許されないゴミ共」とこちらもボロクソに言われてます。

メディアミックスにおいてはマスコットキャラ扱いされてる模様。

https://twitter.com/jplus_jigokurak/status/1447823246259220483

木人(ほうこ)

島の方丈(ほうじょう)という場所に住んでいる樹化した人間

かつて島には多くの人間が住んでいましたが、樹化によって亡くなり、残り1名となっています。

天仙の元を逃げ出したメイを保護し、彼女に危害を加えないことを条件に画眉丸一行の世話もしています。

死後には天仙が住まう蓬莱(ほうらい)へ魂が導かれると信じていましたが、実はこの信仰は天仙によって植え付けられたものでした。

※参照:地獄楽の花や虫について解説。樹化や木人(ほうこ)とは何者?

https://twitter.com/glittern/status/1033857333879660544

道士(どうし)

天仙の弟子で、彼らの世話や面倒事の処理をしています。

性別は男のみで、タオの鍛錬も行っています。

島には複数人の道士がおり、弔兵衛、桐馬の前に現れた道士は「ししし失礼」「どどどうか」と、ぎこちない喋り方が特徴。

画眉丸やメイの前に現れた道士は蝶を操る他、巨大な化物に変化します。

天仙が居住してる蓬莱で、音楽を奏でる者も。

なお「道士」とは一般的に仙人や道教の修行をしてる人の意味で使われる傾向にあります。

島の内実や蓬莱の元ネタについて

続いて島(こたく)がどのような構造になっているのかをご紹介します。

天仙様が住まう蓬萊(ほうらい)の元ネタについても触れてみました。

瀛州(えいしゅう)方丈(ほうじょう)蓬萊(ほうらい)の3層構造

島(こたく)は丸形をしており、外側から内側に至るまで以下の3構造に分かれています。

瀛州(えいしゅう)
方丈(ほうじょう)
蓬萊(ほうらい)

1つ目の瀛州(えいしゅう)は最も外側にある、海岸や森があるエリアのこと。

門神や蝶が生息している他、海を出ると海神が襲ってきます。

瀛州の内側にあるのが方丈(ほうじょう)で、竈神や木人(ほうこ)が生息しています。

木人が生息していた村があるのも方丈ですね。

蓬莱にある宮殿の元ネタは秦の始皇帝の阿房宮(あぼうきゅう)

そして島の中央の霧の奥にあるのが蓬莱(ほうらい)と呼ばれる場所です。

蓬莱は宮殿となっており、「外城(がいじょう)」「内城(ないじょう)」と呼ばれる2つの建物に分かれています。

このうち天仙は内城に住んでるようですね。

建物の作りは秦の始皇帝が作った阿房宮(あぼうきゅう)がモデルとなっているようです。

仙薬を完成させた暁には、始皇帝をを迎える用意もあったとの事。

また、地下には船と水門があります。

水門から船を出航させると海神と遭遇しますが、ここから出る船は襲わないようにと天仙によって躾けられてるようですね。

蓬莱にある天仙の宮殿と行ってる修行法について

蓬莱の内城には、天仙が住まう宮殿が複数あるようです。

それが以下で、蓮以外の天仙は自分の宮殿で各々修行を行ってるようですね。

※参照:地獄楽の世界観や元ネタが難しい?モデルやタイトルの意味について

宮殿の名前 住んでる天仙 どんな場所か
煉丹宮(れんたんきゅう) 蓮(リエン) 蓮の研究室。仙薬がある
房中宮(ぼうちゅうきゅう) 菊花(ジュファ)
桃花(タオファ)
性交の修行を行う
胎息宮(たいそくきゅう) 朱槿(ヂュジン) 呼吸法の修行を行う
導引宮(どういきゅう) 蘭(ラン) 体操の修行を行う
守一宮(しゅいっきゅう) 桂花(グイファ) 瞑想の修行を行う
周天宮(しゅうてんきゅう) 牡丹(ムーダン) 経絡や内蔵の氣の修行を行う
本宮(ほんきゅう) 蓮(リエン) 徐福の城。蓮が夜にいる場所。

 

一方、内城は随時建て替えが行われており、宮殿の位置も随時変わってるようです。

侵入者が仙薬を見つけるのは不可能に近いと言えそうですね。

瀛州・方丈・蓬萊の元ネタは東方三神山

こうした島の3層構造の元ネタですが、中国の伝承に登場する「東方三神山(とうほうさんしんざん)」だと思われます。

東方三神山は文字通り(中国から見た)東にある3つの山で、その名前は瀛州、方丈、蓬萊。

「地獄楽」に登場する島のエリアと同じですね。

ちなみに蓬莱は台湾を、瀛州は日本を指す説もあるようです。

古代中国(紀元前5〜3世紀)の人々は、この山に仙人が住んでおり、また不老不死の仙薬があると信じていたようです。

また秦の始皇帝の時代、徐福という人物が仙薬を求めこの地に旅立ったとも言われています。

「地獄楽」に登場する不老不死の仙薬の元ネタも、これらの伝承に由来があるのでしょうね。

島の形成過程や徐福をネタバレ

最後に、島(こたく)の詳細についてネタバレしていきます。

島の形成過程や、創造主である徐福について見ていきましょう。

島は創造主である徐福の実験場として人工的に形成された

地獄楽に登場する島は、秦の始皇帝に仕えた徐福が作り上げた「実験場」です。

自然に形成されたものではありません。

物語序盤で、仙汰が島を「人工的に作られたのではないか」とノベルシーンがありましたが、その答えは創造主である徐福にあると言えますね。

徐福は占いや医術を学んでいた古代中国の人物で、神仙思想に基づき不老不死を研究していました。

https://twitter.com/runsugi0810/status/1329014298123796480

研究の過程で、徐福は生物のタオを直接いじくる術を発見します。

徐福は生物のタオを分解、再構成する中で、天仙や門神、竈神を生み出すことに成功します。

ちなみに天仙は、人と植物のタオを融合する過程で生まれました。

メイと蓮(リエン)は、徐福によって生み出された最初の天仙だと言われています。

始皇帝の命令で不老不死の薬を求め日本に辿り着いた説も

この徐福ですが、上で解説した通り実在した人物です。

島を作ったのは「地獄楽」オリジナルの設定ですが、基本的なプロフィールは史実とほぼ同じ。

秦の始皇帝の命令によって、不老不死の薬を求め東方三神山へと船出したと言われています。

この時、徐福は3000人以上の若い男女と100人あまりの技術者、財宝や五穀(穀物)を携えたのだとか。

「地獄楽」54話では、メイが付知にこの話をしています。

しかし徐福は始皇帝の元には戻らず、消息不明となってしまいました。

台湾や朝鮮半島、日本に来たと言われてますが、詳細はわかっていません。

ちなみに和歌山県の新宮市には徐福の墓があると言われており、「徐福公園」という施設もあります。

まとめ

地獄楽の島(こたく)の正体について、住んでる化物や蓬莱、徐福のネタバレも交えご紹介しました。

まとめると、以下のようになります。

島は「こたく」と呼ばれており、花や蝶が舞う美しい場所に見える。
幕府は島に不老不死の仙薬があると考えており、死罪人と浅ェ門に入手を命じた。
島には門神や竈神、海神や道士など様々な化物が生息している。
島は瀛州、方丈、蓬萊(ほうらい)の3層構造で、蓬莱には天仙が住んでると言われている。
島の創造主である徐福は実在した人物で、不老不死の薬を探し東方へ旅立った。

一見すると美しい場所に見えますが、その実は恐ろしい所でしかない島。

このギャップがアニメでどう描かれるのか、注目していきたいところですね。

地獄楽の原作漫画13巻を一番安く読める方法は?

アニメで人気の地獄楽ですが、原作漫画は13巻で完結しています!

アニメでは描ききれない、天仙や石隠れ衆との戦い、追加組として登場する殊現や十禾の活躍など、ファンであれば押さえておきたい場面がたくさん描かれています!

23年現在、電子書籍サービスを活用することで「地獄楽」全巻を最安値の3,300円で読むことができます。

地獄楽の漫画を安く読む方法は?全巻の価格や最安値で買う方法についても

↑の記事では「地獄楽」全巻を最安値で読める方法を解説してますので、興味があれば見てみてください。


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です